ちはやふる 17首『みちこそなけれ』

瑞沢高校体育祭。
後半のメインイベントである部活対抗リレーの決勝戦がおこなわれようとしていた。
予選を勝ち抜いたのは陸上部や野球部等の予想通りな部活動ばかり……だが、その中に唯一文化部のかるた部も滑り込み。
ただでさえ一年生ばかりのメンバーだというのに、よく入ったものだ。

第一走者の千早はスタートダッシュに成功。勢いそのままにバトンであるかるたを渡して第二走者の太一へ。太一も陸上部に離されずについていく。
なお、他の部活動はバトンタッチでミス。そりゃあボールとかがバトン代わりじゃ厳しいだろう。ルールがハチャメチャなこの競技に価値はな(ry

第三走者は大江。そして第四走者は机くん。ここで四位に転落するも、肉まんくんが意外なスピードを見せて追い上げる。
陸上部はまさかのバトンすっ飛ばしで時間ロス。そして最終的にはかるた部が一着でゴールイン。
……他の部活動ちゃんと走りこみしろよ(´・ω・`)



体育祭で頑張ってアピールして新入部員を募集したのだが、結局誰も入らず。千早はがっかりしていた。
見学に来てくれた者はいたのだ。だけど試合を見て無理だと言って帰って行ったと。
体育祭で目立ったのだって、勝ったとは言えタナボタ。まだまだ鍛える余地はある。


太一は東京から行ける目ぼしい大会について調査してきていた。
9月下旬の埼玉大会と、10月上旬の川口大会。
A級以上限定で言えば、10月下旬の名人戦・クイーン戦の東日本予選がある。それは来年一月の名人・クイーンへの挑戦権を懸けて東日本代表を決める、一年で一番重要な大会。
千早はそれまでに試合経験を積んで実力アップ、太一と肉まんくんはB級優勝してA級昇格を目指す。
大江と机くんも段位取得を目指して、各自目標に向かって……というところで太一の携帯に電話がかかってくる。

「…ああわかった。別れよう」

通話終了して、

「じゃあ各自、目標に向かって頑張っていこー!」
「「「「えぇぇぇぇぇ!?」」」」
そら驚きますわい(´・ω・`)

まあともかく、練習再開。
太一は10月までにA級になりたいという強い思いを持って練習に臨む……!


この日の練習終了。机くんはさすがに疲れていた。
夏休みの練習もそう。ただ同時に楽しさを感じていたが……しかし、逞しさは太一や肉まんと比べるとまだまだ。難しいところか。

千早は大江にアドバイス。それを密かに聞く机くんも腰の具合を気にする。
千早が去った後、机くんは大江に話しかけ、彼女が心がけていることを知る。
彼女が自身の長所を活かそうとするかるたは守りがるたか。そして、かるたはやはり文化部だと思っていた。

「体一つで男女一緒に戦えるのは、文化だからです!」
文化いいね(´・ω・`)

大江と机くんは練習試合をおこなう。
机くんはかるただからって通り過ぎないで良かったと思い始めていた。体だけでなく、心だけでなく、変わっていけると確信していたから……。


下校。
千早は太一に協力してもらって、音に反応する練習をしていた。
ちょっとした時間でも有効に使うのはいいことだが、人目があるのでほどほどにね(´・ω・`)

太一は今度金沢の大会があるとのことで、それに行く予定のようだった。
でも交通費の問題があるため、千早は行けず。太一単身で乗り込むことになりそうだ。

「福井……近いね」

千早のちょっとした呟きでドキリ。
そして間もなく千早は寝てしまい、太一の肩に頭を乗せてくるのだから、その罪深さといったらこんにゃろう(´・ω・`)

そんな千早に対して、太一はおもむろに手を…………パンッ!
寝そうになりながらも音に反応する千早……不気味なので子供は見ちゃダメ(´・ω・`)




金沢。
太一は抜け駆け気味にその大会に出た……つもりだった。
しかしそこには肉まんくんもおり、互いに驚く。
どっちもずりぃや(´・ω・`)
何気にヒョロもいるし(´・ω・`)

絶対に勝つ。
そんな強い思いで臨んだ太一だが、初戦から相手の速さに圧され苦戦。


千早は白波会で練習を重ねていた。
得意札のスピードは以前にも増して速くなっていたが、ミスは相変わらず。それを原田先生はどう見るか……

試合が終わり、坪口が勝つ。
そこまで大きな枚数差となったわけではないのだが、試合後に坪口は、千早はいくら速くても怖くないと言い残していく。
直後、原田先生がやってきて……

「千早ちゃん。速く取るのをやめなさい」
え……?(´・ω・`)




第一回進路希望調査。
そこの第一志望にクイーンと書く千早であったが、女帝に頭をベシッとやられる。
本気ならばそれもいいじゃないの(´・ω・`)

そんなこんなで進路に悩む千早はズーンとテンションが低く、それとは別の理由で太一と肉まんくんもテンションが低かった。
A級昇格は甘くない、それを思い知ったのだろう。だから二人はA級の千早と試合をやろうと誘うものの、彼女の反応は薄かった。
今度のことに至っては、進路がどうこうではない。千早は原田先生に言われたことを気にしていた。
画像

「速さへの執着を捨てなさい」

それを言う話の根拠は理解できる。
千早が絶対的な自信を持つ札があったとしても、それが選ばれた50枚の内25枚以上なければ意味がない。千早はまさにそんな感じなのだ。
いくら確実に取れる札が24枚あったとしても、相手が残りの札全てを取ることができればそれだけで勝負は決する。
得意札に対して圧倒的な速さを持っていても、勝負には勝てないのだ。

だけど千早から速さを取ったら何が残るのか。それがわからないからこそ、千早は悩んでいた。
そのことを太一は意外に感じていた。千早はどんな難しい問題にぶち当たっても、10秒と考えないはずなのだから。

でもだからといって練習を中断するわけにはいかない。次のローテーションがあるとことで、早速それをおこなう。

ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは

“ち”が1枚も出ていない以上、“ちは”が決まり字のはずのそれなのだが、千早は“ち”の時点で反応していた。
動物本能で動いたようだが、これが彼女の速さの危ない点だろう。

結局、机くんと対戦した千早は15枚差で勝ったのだが……

「今日はBが6枚、C10枚。AとDは……0枚」
ふむ……?(´・ω・`)

机くんのデータかるた……か。
先に言ったのは、陣を四つに分けた場合に机くんが千早から取った札のデータ。
8、9月のここまで28試合のデータを見るに、面白いようにはっきりとしたデータが表れていた。

千早の陣右をA、左をB、机くんの陣左をC、右をDとしたところ、机くんが千早から札を取った割合はA1%、B67%、C32%、D0%となっていた。
AとDの札はほとんど取れている。そのことに自信を覗かせる千早だが、注目すべきはそちらではない。BとCが取られすぎていることが問題なのだ。
机くんはまだまだレベルが高いとは言えない。そんな彼でもこれだけ取ることができる。この穴は痛いものと言えよう。

大江は千早のお手付きの多さに言及する。
たとえば“なにわえ”と“なにわが”。それは苦手な人も多く、歌の雰囲気も似ていると主張する千早であったが、

「黙らっしゃい!!」
大江がモードに突入しました(´・ω・`)

19番 難波潟 短き蘆の ふしのまも あはで此の世を すぐしてよとや
88番 難波江の あしのかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 戀ひわたるべき

この二つは、年代にして約200年の隔たりがあるのだ。
“ちは(や)”が真っ赤に見えるのに倣うのであれば、“なにわが”は冬枯れた蘆のくすんだ緑。
“なにわえ”はもっと若い蘆の緑。
ノーマルグリーンとフレッシュグリーンの違いのように、明らかな違いがあるのだ。
ちなみに、ボクが好きなのはフレッシュグリーンね(*´・ω・`*)

「私にとってのかるたは、“意味”ですから」

千早にとってのかるたは“速さ”。
それだけに、千早は悲しくもあったのだ。
じゃあ彼女はどうすべきなのか、その判断が今後の行方を大きく分けるか……




千早が図書室にいるのを見かけ、女帝は図書室に漫画なんて置いてあるのかと不安に。
進路調査の件を指摘しに千早に歩み寄った女帝であったが、千早が百人一首の解説本を真剣に読んでいるのを見て野暮なことはせず、そのまま去っていく。
伊達にこの歳まで教師を続けていないのだ。

『速さだけじゃダメだ。 机くんの良さを……、かなちゃんの良さを……』


ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)
講談社
末次 由紀

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


"ちはやふる 17首『みちこそなけれ』"へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: