リトルバスターズ! 13話『終わりの始まる場所へ』

不吉を告げる悪天候。
その空の下で美魚らしき姿を見た理樹であったが、雷鳴が轟いたのちに確認してみるとそこにはもう誰もおらず。
学校を休んでいる美魚があそこにいたはずがないということもそうだが、傘をさしていなかったのがまた引っ掛かりを覚えた。まあ日傘として考えるのであれば天候的には不要なのだが、さて……


雨がしとしとと降る。
ここ数日学校に来ていない美魚のことを気にする理樹だが、クラスメイトには誰もその話題に触れる者はいない。まるでもとから彼女がいなかったかのように。
リトルバスターズのメンバーはどうかと言うと……

「西園さんは、具合悪いんでしたっけ?」

やはり何かおかしかった。
そう言われればそうだったなぁと、その程度の反応。

部室でも、理樹が置きっぱなしの美魚の水筒について言及すると、真人はまるで彼女のことを忘れていたかのような反応を見せる。
世界全体が微睡んでいるような感覚。
皆が美魚のことを忘れていくようであった……



雨上がり。
紙飛行機がすいーっと飛んでいく。
それが落ちた先に、日傘をさした美魚がいた。

ほっと安心した理樹は、具合が良くなったであろう彼女のもとに歩み寄っていく。
お見舞いに行こうとも思ったのだけど、女子寮には行きづらくて……と言い。

「直枝さんはそんなに私の寝姿が見たかったのですか?」
ああ! 見たかったね!(#゚Д゚)

いくら破廉恥で鬼畜だと言われようが、具合が悪くて弱ってるところはいいものなのだから仕方がない。
まあとにかく戻ってきて良かった。理樹は美魚がいなくなってしまうのではないかと、心配していたことを口にする。すると美魚は……

「もしも私が、この世界から消えてしまったら……。私が生きていたことは忘れられて、誰の記憶にも残らないでしょうね」
そんな……(´・ω・`)

でも、周りの皆の反応を見ている理樹としては、何かが起こるであろうことは否定できなくて……。
そんな理樹に、美魚は大切な本を渡す。

「私のことは忘れてしまっても構いません。この詩を忘れないでください」

それで、自分が生まれてきた意味もあるかもしれないと……そう言って美魚は立ち去ろうとする。
このまま別れてしまってはもう二度と会えない。それを予感した理樹は美魚を呼び止める。

「終わりの始まる場所へ」

そこへ行こうとする美魚は、もし良かったらその場所を見届けてくれるかと理樹を誘う。



二人は浜辺へやってくる。
海綺麗だなー(´・ω・`)

美魚は理樹にお願いをする。

「リトルバスターズのことを、話してくださいますか? 聞かせてください。幼い頃のことを」

理樹は自分の体が弱いことから話し始める。そこに皆が来てくれて、一緒に遊んだことを。
四葉のクローバー探しでは、理樹も真人も謙吾も鈴もどうしても見つけることができなかったが、その分を恭介が見つけて分けてくれた。
そんな、温かい思い出。

夕方。
美魚はもう少し早くここに来るつもりだったと言う。
けれど理樹が話しかけてくれ、リトルバスターズの皆を知り……決心が鈍ったという。皆の輪の中で生きていけたら……そんな当たり前の感情が芽生えたのだが、彼女はそれを叶えることも許されなかった。

「白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ」

海の青にも空の青にも染まらない。
そんな白鳥になりたいと、美魚は思っていた。
孤独で気高く美しく、誰とも交わらない存在に。

「やっと会えたね」

そう声をかけてくるのは、美魚と瓜二つの少女であった。
理樹とははじめまして……ではない。もう二度会っている。
街で。
雷の下で。

「久しぶりだね。美魚」
「いつ以来でしょう。美鳥」

美鳥という少女は理樹を無視して話を進めようとする。
美魚のことをどこかへ導こうとする彼女だが、美魚はもう少しここに留まりたいと望む。

「というか。ねぇ美魚。いつまで日傘をさしてるつもりなの? そんなに理樹くんに知られたくないのかなぁ? でもねぇ。無駄だよ」

まさかどこぞのズィータさんのようにコーラリアン体質を持っているのか……
そう心配する者がいるかどうかはわからないが、美鳥は美魚が日傘をさしていた理由を示す。

日傘を失った美魚。
彼女の影は…………存在していなかった。

――――暗転。





ナルコレプシーを発動した理樹が目覚めたのは寮内のベッド。
時は夜中で、真人が付き添ってくれていた。
海辺で倒れていたことを助けられたというが、何をしに行ったのか覚えていない……



穏やかで変わり映えのしない日常が過ぎていく。
けれど、理樹の心のどこかで告げていた。
何かが欠けている……誰かがいない……と。



ある日の練習前。
筋肉が自分に語りかけてくるなどの筋肉自慢をする真人は放っておくとして、理樹はこんな天気の日は中庭で本でも読んだら気持ちいいだろうな……と感じていた。

練習後は始業に向けて慌てて準備をする。
そこで本を落としてしまう理樹は、一冊の本に目が留まる。
“若山牧水詩集”というタイトルのそれは明らかに自分のものではない。しかし、開いてみて一つの詩が目に留まる。

“白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ”

そして思い出す。“彼女”のことを。

「西園さんはどこにいる!?」

教室。
真人の返答を聞いて教室へと急いだ理樹は、さらに鈴たちに訊いて西園女史の方を見る。
そこにいたのは……“彼女”であって“彼女”でなかった。

「美鳥……」

でも皆は、彼女のことを美魚だと呼ぶ。
クラスメイトに馴染む彼女は実にかわい……もとい、不自然であった。
でも彼女は先日リトルバスターズのマネージャーになった西園美魚だと皆は言う。変わってしまった彼女のキャラクターは、それが当たり前であるようにこの世界に馴染んでいた。

そのことに焦るのは理樹。間違っているのは自分の方なのか……と。
しかし、考えればすぐに答えは出る。
間違っていたのは俺じゃない。世界の方だ!(`・ω・´)


中庭。
理樹に美鳥が話しかけてくる。
彼女にはやはり成り代わったという自覚があるようで、自分のことを唯一美鳥だと認識している理樹に興味を抱く。
美魚と呼ぶように言う彼女だが、理樹としてはそれに従うわけにはいかない。ここで彼女のことを美魚と呼んでしまったら、本当の美魚のことを忘れてしまうであろうから。

そもそも美鳥は何者なのか。

「君は…………西園さんがなくした……影?」

80点。
決して正確な答えではない。だって、美鳥も美魚と同じように影がないのだから。
でも美魚とは違って、美鳥はそんなことを気にはしなかった。余程のことがなければ皆はそれに気づかないから。

理樹もいつかは美魚のことを忘れる。現に、美魚の大切な本がなければ忘れたままでいたのだから。
今だって、その不安が拭い切れたわけではない。またいつ美魚のことを忘れるか……今だって理樹は美魚の記憶に必死にしがみついているにすぎない。でもそれだけでも立派だと言えよう。
俺だったらこんなエロい美鳥のことすぐに美魚だって認めてprprしちゃうからな!(`・ω・´)


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